AD Newsアンチ・ドーピング通信

エンハンスト・ゲームズに関する各所の対応

更新日:2025年11月3日

ドーピングOKの競技会「エンハンスト・ゲームズ」の開催が来年に迫る中、IOCや各競技団体は、参加する選手へ永久追放や資格停止などの制裁を下す方針であることを発表しています。

一方、開催国であるアメリカは肯定的であることから、現在WADAとの関係が悪いことが影響しているのではという憶測も広まっています。

産経ニュースによる当大会主催者のアーロン・デスーザへの取材によると、彼らは英オックスフォード大の生命倫理学者、サヴァレスキュがドーピング解禁を主張した論文を呼んだのがきっかけであるとしています。

当大会によって、スポーツは(1)自然なスポーツを体現する五輪の世界 (2)薬物を使用するなどした進化したスポーツを体現する世界の2つの概念にわけられるとし、いずれ (1) に取って代わって (2) が広まる可能性を述べています。

産経ニュース:https://www.sankei.com/article/20250522-G7KFZJQBMRIUNNYEHN2RLYDMWU/

まだドーピングのルールがない時に、死者が出ました。
旧東ドイツによる国家ぐるみのドーピング事件の後遺症で苦しんでいる元アスリートがいまだに多くいます。

より多くの人がスポーツを楽しむことのできる未来になるためにはどうしたらよいのか、今一度アンチ・ドーピングの重要性を考え直すきっかけになればと思います。