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ドーピングの罰則はどのように決まるの?

更新日:2024年6月13日

ドーピング違反の罰則がどのように決定するかご存知ですか?
今回は、罰則がどのように決まるのかを解説していきます。

罰則はどのように決定するのか

ドーピング違反が発覚した場合日本では、JADAとは別の組織である「日本ドーピング防止規律パネル(以下「規律パネル」)」が聴聞会を開催します。
聴聞会では、法律家、医師などの3名が、JADA、違反した選手の双方から主張や意見を踏まえて、制裁を決定します。
その後、決定した内容に納得できない場合は、JSAA(日本スポーツ仲裁機構)に仲裁申し立てをすることができます。

規律パネルの決定に対してJADAが申し立てするパターンも…

規律パネルが決定した制裁に対して、選手だけがJSAAに対して申し立てができるというわけではありません。
JADAが申し立てをし、選手の罰則がさらに重くなるケースもあります。

さらに、JADAが申し立て人であったとしても、申立料金(50,000円 税別)を選手側が負担しなければならない場合もあり、金銭的なダメージを受ける可能性もあります。

大切なのは「記録をとること」

たとえ選手が意図的にドーピングを行っていなかったとしても、”証拠”がなければ立証することはできません。
その結果、意図的であると判断され、重い罰則を与えられることとなります。

意図的でないことの立証で大切なことは日々の記録を残し、体内に侵入した経路を明確に説明できるようにしておくことです。
“もしも”に備えて、日々の生活の記録を残すようにしましょう。